自分の優しさで他人を傷つけてしまうイエスマンと断る勇気。


無茶な優しさは人を傷つける

最近はインドでの生活にもかなり慣れて、ほぼ不自由無く、それなりに余裕のある毎日を送っています。
そのせいか今になって、自分が日本で全く余裕が無い生活を送っていたんだと痛感しています。

夏休みを振り返ってみると、一人で大きな仕事を5つも、6つも抱え込んでしまいました。
それは周りからの信頼の証だったのかもしれません。
でも一方でイエスマンになって、なんでもかんでも仕事受けたことは正直後悔しています。
完全にキャパオーバーな状態だったせいで、自分に近い人ほど深く傷つけてしまったし、周りからの信頼も失ってしまったと思います。

“酒に酔った状態で、酒を飲み続ける”ことと、何も変わらないことを自分はしていました。

自分に関わってくれた方々には本当に謝罪したい気持ちで一杯なのですが、今さら悔やんでも仕方が無いことですし、今後同じことは絶対に繰り返さないように肝に銘じます。

余裕が無い時ほど、承認欲求は強くなる

自分は相当な負けず嫌いなので、意識していないと、自分の価値観を人に押し付けてしまいがちですし、自分の軸でしか物事を判断することができません。
でも余裕が無くなれば、もちろんそんな意識も一瞬で消し飛び、自分の負けず嫌いだけが全面に出てしまいます。

そうなると、なんとかして周りに自分を認めてもらおうとして無理矢理自分を正当化しようとしたり、相手の価値観を否定してしまうことも多々でてきます。

この状況って本当に最悪です。
自分本位でしか物事を考えられないし、一緒に働く人や周りの人の意見を押し殺して、自分勝手に何でもかんでもやろうとするんですよね。

自分に余裕がないと基本が疎かになる

仕事の期限を守らない。
約束の時間を守らない。
身の回りが汚くなる。
食事の時間さえもままならない。
寝る時間もなくなり、日に日に仕事も効率も落ちていく。

余裕がない人は、基本的なことがどんどん疎かになっていきます。
自分はできているつもりでも、気づいたら負のサイクルにはまり、そこから抜け出せなくなってしまいます。
この傾向は、他人に優しい人、つまりイエスマンな人程強くなると思います。

二兎を追うものは一兎も得ず

自分で言うのは大変恐縮ではありますが、「仕事をたくさんもらえる人=優秀で信頼のある人」だと思います。
ただそういう人って、このような負のサイクルに陥りがちなのではないかと思います。

特に負けず嫌いになればなるほど、何でもかんでも挑戦しようとして、後先のことを考えずに行動に移してしまいます。
確かに色々なことをマルチに出来る人は端から見ると、”すごい人”なのかも知れません。
でも”そういう人”は周りからの信頼を失う可能性も高くなります。

自分の周りでしっかりと最後に結果を残している人は、一つのことに集中して、それに徹底的に打ち込んでいると思います。
もちろん100%一つのことに集中するなんて中々出来ないことだと思いますが、一流と呼ばれる人たちは自分の力の7、8割を一つのことに集中させているんじゃないかと思います。

目の前の成功に焦らず、断る勇気を持つこと

人に流される。お酒に溺れる。負のサイクルにはまる。

失敗する人のパターンって割と決まっているのかなと思います。
それをしないためには、常に自分のことを客観視して、ときには相手の好意を断る勇気も大切だと思います。
特に目の前に出されたチャンスには、どうしても飛びつきたくなるものですよね。

でもそのチャンスを我慢して、本当に今自分が一番やりたいこと、そして自分に本当に必要な選択をできるかどうかが、成功するために何よりも大切な気がします。
人生は選択の連続といいますが、「Yes or No」で”Yes”しか選択肢がない人は本当に危険です。

闇雲に選択肢を増やすのではなく、自分の中でしっかりとした軸を持って、今本当に必要な選択をできるようにこの半年間を通してなりたいと思います。

ではでは。

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